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自伐型林業

 

自伐型林業の本読んだ

 

自伐型林業の可能性を感じ高知県で「土佐の森方式」というスタイルで林業を行っている。

この土佐の森方式とは、国がすすめる高額な高性能林業機械を使って集約的に行う方針と逆行し、簡単な架線集材と小型トラックを用いて、少人数で自立的に行えるものである。近年の木材価格の下落により、森林組合などに委託して行うと良くてもトントン、黒字経営は行えないことから、林業を諦めている人は多いが、この土佐の森方式では、収益を上げることが可能であり、林業の未来が見えるものである。

 

読む中で感じたのは、やはり元経営コンサルタントであった中嶋氏だからこそ、事業を行うに当たって金銭的な収益面を含めた、事業を黒字化するにあたって必要なことを考えて行え、さらには高い目線からこの方針を広めることで大きなインパクトを望め、そのために数々の活動を打ち出せることが大きいと思った。そういった引き出しの多さはやはり経営を専門にするコンサルタントはさすがでありそうした人材が林業に参入したからこうした大きなインパクトになったいう印象も感じた。それと同時に、今まで眠っていただけの、森林の大きなポテンシャルを感じた。

 

この本は、自伐型林業を行っている多くの人の体験談がオムニバス的に書いてあるものであり、人によっては高性能林業機械を用いて集約的にやっている人もいてまとまりのなさも感じた。収益的に厳しいという人もいるため、どのようにすれば自伐型林業でしっかり収益を上げられるかもう少し調べたくなった。個人的には社会人になって少ししたら山を買って土日に林業を営んで収益化したいという計画がある。

感じたこと、印象的だったことは以下

 

・自伐型林業では、収益をあげる林業と良好な森づくりを両立できる

・自伐型林業にはまず林道が必要。幅員の小さい林道を自力でつけることが大切、委託するのと自分の山では林道の仕上がりが大きく異なり、また経費もかからない。こうした小規模な林道の密度を増やすことが大切。

・山をまとめて施業を行う場合は、やはり地元民というステータスにより色々とスムーズになることが多そう。

・仕組みができれば一気に広がる。個人的な取り組みが行政を動かすこともよくあるのだなあと新鮮に感じた。

林業は季節性があり、昔から兼業的に行ってきた。兼業とは相性がいい。

高性能林業機械は維持費などのコストがかさむ

 

以前、吉野の林業会社の話で、小さな林道を高密度でつけて行う林業で成功している人の話を聞いたが、日本の細かい山、細かい土地所有では、大規模集約的というよりは、小規模に機動性を高くして行うのが良いのかと思われた。規模の経済が効かないそのやり方でいかに黒字化していくかが課題だと感じたが、個人的にやるのでそこまで大きな黒字化は求めていないのかもしれない。なにより初期投資のからない参入のしやすさ、兼業的に行えることから、山に人を戻す大きな風になりうる。こうした自伐の動きが分散的に各地で大量に起きれば大きなインパクトになる。どの程度収益を挙げられるか、そこが気になる。