魅力的な人間とは

研究室には修士2年の先輩が1人いるわけだが、

人に仕事を振ることと人を信頼することのバランスは重要なのだと日々感じる。

 

人に仕事を振るということは分業により自分のリソースを他のことに裂けることでチームとして総合的な生産性をあげられるというメリットがある。

しかしいったん仕事を振ったからには振った相手を信頼し思うようにやらせるのが重要でありあれこれ口を出しすぎるのはあまりよろしくない。

なぜなら、振られた相手は、自分で考え抜き行動し結果を出すという一連のプロセスを経験でき目的達成能力の貴重な獲得機会となるべきものが、頻繁な口出しによりその機会を逸してしまう。

さらには、頻繁に口を出すということは結局自分のリソースを割いてしまっていることを意味し、分業による生産性向上という分業のメリットが失われてしまっている。

 

そしてそのように口出しをしてしまうのはなぜかと考えると、しっかり相手を信頼できていない点と、自分の思うように事を運びたい気持ちがある点という2点が大きな原因のように思われる。こうした人間性であるがゆえにイマイチ尊敬できないなと思ってしまうのである笑 どんな人にも高い能力があり、その能力はまだ引き出されてないだけで眠っているだけの可能性もある。相手のことを信頼して仕事を預け、言いたいことがあっても見守り、やり遂げた後に適切なフィードバックをする。もしくはどうしようもなく詰まったり方向性がまずい場合は適切なタイミングで最小限口を出す。これがその人の能力を引き出し高めるために必要であり人間として敬意を持って接する態度であるように思われる。

しかしこのように思ったことを先輩に言うのもはばかられる。自分が現段階まで生きてきて身に着けた価値でもってこうした判断を下しているわけで正しいという根拠はどこにもなく、こう思いましたこうしたほうがいいと思いますと助言することはもしかすると間違った方に相手を導いてしまう可能性もあるとも思うわけである。うむ、難しいですね人間性や人の教育って。